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2008年8月15日(金曜日)

【甥の悩み】

カテゴリー: 16時02分16秒

■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■

 

 お盆になり、施設の中から沢山の子供たちの声が聞こえるようになった。曾じいちゃんや曾ばあちゃんに家族大勢で会いに来てくれる。自然にご利用者にも笑顔があふれ、私たち職員も元気をいただけるのが嬉しく感じられる。

 

 近頃、なつかしい同級生からの電話が多くなった気がする。「飲み会やるぞ」とか「釣りに行くぞ」との連絡もあるが、多くなったのが「介護」に関する相談である。同級生の親の平均年齢を考えると75歳の後期高齢者の段階になっている。

 

 両親以外の介護に係る相談も少なくない。私は、長男に生まれ地元に住んでいるが、同じく地元で家を継いだ友人も多いことから、親の兄弟である伯(叔)父、伯(叔)母が5〜6人いるのは普通である。ここで、問題が生じる。独身であったり配偶者を亡くし子供がいない叔父等からすれば実家の甥(姪)は、最後の頼みの綱と考えている方も多いと考える。遠方で元気で暮らしているうちは良いが、胸騒ぎがする連絡の一報は、「入院することになった。」。1〜2ヵ月後には退院を告げられる。加齢や疾病状態によっては、介護を要する状態の叔父等を甥として今後どのようにして面倒を見ればよいのかという問題に直面し相談を受ける。

 

 現に、私が勤務する万葉園でも4分の1のご利用者の代理人は、子供や配偶者ではない。

 

 しかし、仮に遠方に居住地があり、要介護1〜3程度の軽中度で軽度の認知症の場合など多額の預金や年金でもあれば、場所にこだわらなければ介護付き有料老人ホームなどは短期間で利用することができるかもしれないが、介護福祉施設では待機者が多く重度者が優先され直ぐに対応できる見込みは皆無に近いのが現状である。しからば、居宅サービスを利用して自宅での生活となるが、金銭管理や自己決定の問題が生じれば権利擁護や後見人の問題に直面するし、介護を要する身体で24時間の生活が大丈夫かと心配になる。

 

 それでは、甥として実家で面倒を見るかと考えるが家族、住居、金銭、主介護者など様々な問題があり、そう簡単に結論が出るものではない。

 

 どんどん施設を作れば解決するだろうと思うが、現実、平成12年に創設された介護保険制度の全国平均保険料2,911円が6年後の平成18年4月から4,090円となり、3年毎に見直しされる保険料は、来年の4月に改定される。社会保険方式の介護保険制度は、全ての人が等しく制度の恩恵を受けるものでなく、保険料だけを負担する方にとっては「高福祉高負担」でも仕方がないとは考えにくい。しかし、現実に介護する家族からは、「介護保険制度がなかったら家庭は崩壊していたよ。本当にありがたい。」との言葉が寄せられる。「高齢者の介護を社会全体で支え合う仕組み」として創設された介護保険制度が、人口が減少する中で高齢者は増加、そして緊急な課題としての認知症高齢者の増加、老々夫婦世帯や単身世帯の増加、都市部の超高齢化、高齢者の住まいの確保など課題は山積みである。しかし、基本は、住み慣れた地域で安心して生活できる体制であって「保険あって制度なし」にだけはなってほしくない。

          【万葉園・たんぽぽ施設長:大内】





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