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2007年12月7日(金曜日)

【“ことば”を取り戻した日】

カテゴリー: 15時49分52秒

■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■

 

 秋田市の今村病院での話。

 

 今村病院第二病棟は、入院者の六割が老人性認知症のお年寄りだ。Aさんは、アルツハイマ−型認知症の最重度患者である。他人の病室に入ってはコップを掴んで離さなかったり、消火器を持ち歩いたり。おむつ交換では暴れて介護職員を殴るわ蹴るわでとてもとても始末に負えなかった。

そんなAさんに、介護職員のMさんが担当として付き添うようになった。Mさんは、とにかくAさんについて歩いて話しかけた。つい触ろうとするものを一つ一つ説明し、「気持ちいいね」と天気の話もした。できるだけ笑顔で接した。

人に嫌われないように、いつも清潔してあげた。そうすると、他の付き添いさんもAさんに声をかけるようになった。

 二ヶ月後、なんとAさんの険しかった顔が優しくなった。

「同じ散歩でも、一人でとぼとぼ歩くのと連れがいるのでは違うんだね」と看護師さんの驚きが嬉しかった。四ヵ月後、なんとうなるだけだったAさんにことばが戻り、ある朝、「世話になるなあ」とつぶやいた。

 老人性認知症の患者が、最重度から中等度まで回復するのは本当に珍しいことで、主治医も感動したとのこと。

 この話を聞いて、私は、Mさんが愛情を持って話しかけ続けた成果だと思う。つまりは、ただ単に病院の職員としてのサ−ビス精神・職務だけでなく、ホスピタリティの精神で認知症患者さんに接したからこそ、Aさんの回復にこぎ着けられたのだと思う。Mさんの小さいときから培われた人間愛とコミュニケ−ション能力をフルに発揮し、患者さんに心のこもったおもてなしをしたことが功を奏したのであろう。

 しかし現実は、全てがこのような結果に結びつくとは限らない。

 が、私たち介護老人福祉施設に勤務し、日々お年寄りと接する業務についている者には、「ホスピタリティの精神で看護・介護に当たればいつの日か必ずご利用者の豊かな人生に結びつく」ことを信じ、日々業務に励みたいものである。

 私たちも、過日施設内職員研修会「ホスピタリティの基礎」で学んだことを活かしながら業務に取り組み、自分自身の一度しかない人生にもプラスになるように頑張ろうではないか。

        【万葉園施設長 梅田 正彰】





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