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2017年4月24日(月曜日)

人材確保・育成の課題

カテゴリー: 14時07分31秒

■■■ 特別養護老人ホーム福寿園■■■
 
 4月1日より、福寿園施設長に着任いたしました。梅の香に1年、万葉園に5年を過ごし、福寿園には7年ぶりとなります。ご利用者や職員も大幅に変わっていますが、早期に業務体制を把握し、施設長の職責を果たしてまいりたいと思います。
 平成29年度に県では、「福祉・介護人材確保関連事業」として総額1,211,440千円の予算を確保しました。内訳は、_雜逎ぅ瓠璽献▲奪彜慙∋業に17,592千円、⊃雄爛泪奪船鵐梓慙∋業に58,639千円、人材確保関連事業に986,955千円、た雄牋蘋関連事業に119,221千円、タ雄狡蠱經慙∋業に29,033千円となっています。当法人でも、職員の新規採用・定着・キャリアアップ等に複数の助成事業を活用しています。これだけの莫大な予算を掛けて、県内の介護人材不足は解消されていないではないか、とお叱りを受けてしまいますが、効果はわずかですが確実に進んでいると感じています。費用対効果を見ればまったく採算の合わない事業ですが、何もしないでいればもっと悲惨な状況になっていたと思っています。欲を言えば、さらに現場で扱いやすい制限の少ない制度設計にしてもらえれば大変ありがたいのですが、補助事業の性格上からまだまだ扱いづらいものもあるのは確かです。
 南相馬市では、平成25年度から全市民を対象とした市主催の介護職員初任者研修講座を開催し、市内の介護職員の確保・育成に取り組んでいます。25年度から28年度の4年間に197名が講座を修了し、69名が市内の介護事業所に就業しています。こちらも効率の悪い施策ではないかと思われてしまうかもしれませんが、施設長として運営を預かる者としては、「69名もの方がよくぞ介護業界に就業してくれたものだ、ありがとう」と言いたい想いです。
 南相馬市の平成28年12月現在の総人口は62,960人、うち65歳以上人口は20,408人、高齢化率は32.4%となるなか、介護職員数は、震災前が325人に対し、平成28年11月では268人と震災前比△57人となっています。平成29年度以降、当法人の小高区の梅の香・グループホーム小高の再開や津波被災施設の移転再開に伴い市内では、およそ110名の新規就業者が必要と見込まれています。当面は稼働ベッド数を制限することで30名程度の新規就業者の確保が課題となっていますが、何とか再開したいとの強い思いでそれぞれが課題に取り組んでいます。
 平成29年度にも市内では初任者研修講座を開講しますが、講師となる人材も不足しており、長寿福祉課でも開講に苦慮していることから、市内に在する介護事業所が一体となって講師派遣に協力しなければならないと考えています。介護は人の手を介し温かみのある援助を行うことがその本質にあり、今後いかに優秀な介護ロボットが開発されたとしても、ロボットを操る人材を育てるのではないと思っています。人出不足で疲労感漂う現場であっても、人の手で手間を惜しまず心を込めて人材を育て続ける意識は決して忘れないことが大切です。効率が悪くても、お金と時間がかかっても、継続し続けること、が道を切り開いていくことに繋がるのではないでしょうか。
※データ出典:(福島県保健福祉部社会福祉課・福祉監査課・高齢福祉課資料、南相馬市長寿福祉課調べ)

【文:施設長 菅原】





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