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2017年9月12日(火曜日)

素人からプロへ

カテゴリー: 16時02分39秒

■■■ 特別養護老人ホーム福寿園(事務室) ■■■
 朝夕の肌寒さを感じる季節になってきました。4月1日付採用介護職員も職場の雰囲気に慣れ、担当部署も決まりながら、徐々に本格的な業務に入りつつあります。諸先輩方を見習いながら一歩一歩確実にプロへの道を歩んで行ってもらいたいと思います。

 相双公共職業安定所のデータによりますと、相双公共職業安定所管内における平成29年度3月新規高等学校卒業者の職業紹介状況は、以下のとおりとなりました。
 求人数     564人(前年同月252人  対前年度比18.1%減)
 就職希望者数  210人(前年同月252人  対前年度比16.7%減)
 就職内定率   100%
 相双管内へ就職した割合  54.3%(前年同月57.9%)

 相双管内への就職率が半数というデータは、多いのか少ないのかわかりませんが、希望としては、将来この地域を担う人材を確保するうえでは、6割は越してほしいという気持ちがあります。
 また、平成30年3月新規高卒者就職希望調査では、就職希望者は233人で、うち県内への就職希望者は199人となっているそうです。就職希望者が微増していることは希望が持てる状況ではないかと考えます。当法人が目指している小高区の『梅の香』の再開に向けて若い力を積極的に求めて行きたいと考えています。

 当法人ではこれまでにも積極的に新規高卒就業者を採用してきましたが、高校卒業前に初任者研修を修了した職員はわずかとなっています。ほとんどは、採用後に実務者研修(介護福祉士養成)を修了、国家試験を受験し介護福祉士を取得していますが、介護の仕事をしながら実務者研修を修了することは、受講者本人も派遣する事業所側も大変な苦難を伴います。実は、初任者研修を修了していれば、実務者研修受講時間が大幅に短縮されるので、受講者も事業所も双方にとって大変なメリットがあります。
 今年度も南相馬市では、受講料無料の介護職員初任者研修を計4回開催します。第1期目は、6月18日(日)〜11月12日(日)まで開催される『日曜コース(計17回)』となります。日曜コースであれば、高校生・学生や仕事を持っている方でも受講しやすい設定となっています。是非とも多くの方に受講してもらいたいと思います。第2期目以降は以下のとおりです。
  第2期(土曜コース) 平成29年9月2日(土)〜平成29年12月16日(土)
                                   計15回
  第3期(月木コース) 平成29年10月2日(月)〜平成29年11月27日(月)
                                   計15回
  第4期(火金コース) 平成29年11月10日(金)〜平成30年1月23日(火)
                                   計17回

 16歳(高校1年生)から65歳までの南相馬市民又は南相馬市在住者は無料で受講可能ですので、周囲の皆さんに声掛けをお願いします。

 地域包括ケアシステムの推進、日常生活・総合事業の本格稼働などを平成30年4月に控えています。まだまだ医療・介護は専門職が担わないと素人では大変だと考えている方が多いと思いますが、専門職が関わらなければならない状態となる前の予防には全ての地域住民が関心を持ち、責任を持ち、行動することが求められようとしています。医療・介護の社会資源が短期間に極端に脆弱となってしまったこの地域では、各々が疾病予防・介護予防に積極的に取り組まざるを得ない状況に追い込まれて来ています。自分たちの生活をどのようにして行きたいのか、どう出来るのか大いに議論していきたいと思います。

【文:施設長 菅原】


2017年4月24日(月曜日)

人材確保・育成の課題

カテゴリー: 14時07分31秒

■■■ 特別養護老人ホーム福寿園■■■
 
 4月1日より、福寿園施設長に着任いたしました。梅の香に1年、万葉園に5年を過ごし、福寿園には7年ぶりとなります。ご利用者や職員も大幅に変わっていますが、早期に業務体制を把握し、施設長の職責を果たしてまいりたいと思います。
 平成29年度に県では、「福祉・介護人材確保関連事業」として総額1,211,440千円の予算を確保しました。内訳は、_雜逎ぅ瓠璽献▲奪彜慙∋業に17,592千円、⊃雄爛泪奪船鵐梓慙∋業に58,639千円、人材確保関連事業に986,955千円、た雄牋蘋関連事業に119,221千円、タ雄狡蠱經慙∋業に29,033千円となっています。当法人でも、職員の新規採用・定着・キャリアアップ等に複数の助成事業を活用しています。これだけの莫大な予算を掛けて、県内の介護人材不足は解消されていないではないか、とお叱りを受けてしまいますが、効果はわずかですが確実に進んでいると感じています。費用対効果を見ればまったく採算の合わない事業ですが、何もしないでいればもっと悲惨な状況になっていたと思っています。欲を言えば、さらに現場で扱いやすい制限の少ない制度設計にしてもらえれば大変ありがたいのですが、補助事業の性格上からまだまだ扱いづらいものもあるのは確かです。
 南相馬市では、平成25年度から全市民を対象とした市主催の介護職員初任者研修講座を開催し、市内の介護職員の確保・育成に取り組んでいます。25年度から28年度の4年間に197名が講座を修了し、69名が市内の介護事業所に就業しています。こちらも効率の悪い施策ではないかと思われてしまうかもしれませんが、施設長として運営を預かる者としては、「69名もの方がよくぞ介護業界に就業してくれたものだ、ありがとう」と言いたい想いです。
 南相馬市の平成28年12月現在の総人口は62,960人、うち65歳以上人口は20,408人、高齢化率は32.4%となるなか、介護職員数は、震災前が325人に対し、平成28年11月では268人と震災前比△57人となっています。平成29年度以降、当法人の小高区の梅の香・グループホーム小高の再開や津波被災施設の移転再開に伴い市内では、およそ110名の新規就業者が必要と見込まれています。当面は稼働ベッド数を制限することで30名程度の新規就業者の確保が課題となっていますが、何とか再開したいとの強い思いでそれぞれが課題に取り組んでいます。
 平成29年度にも市内では初任者研修講座を開講しますが、講師となる人材も不足しており、長寿福祉課でも開講に苦慮していることから、市内に在する介護事業所が一体となって講師派遣に協力しなければならないと考えています。介護は人の手を介し温かみのある援助を行うことがその本質にあり、今後いかに優秀な介護ロボットが開発されたとしても、ロボットを操る人材を育てるのではないと思っています。人出不足で疲労感漂う現場であっても、人の手で手間を惜しまず心を込めて人材を育て続ける意識は決して忘れないことが大切です。効率が悪くても、お金と時間がかかっても、継続し続けること、が道を切り開いていくことに繋がるのではないでしょうか。
※データ出典:(福島県保健福祉部社会福祉課・福祉監査課・高齢福祉課資料、南相馬市長寿福祉課調べ)

【文:施設長 菅原】


2017年3月24日(金曜日)

原子力規制委員会が見直した原発事故避難の疑問

カテゴリー: 16時24分47秒

■■■特別養護老人ホーム福寿園■■■
 東日本大震災・東京電力福島原子力発電所事故から丸6年となり、本年、3月11日、14時46分にご利用者、職員といっしょに追悼の黙とうを捧げさせていただきました。
 6年前、これまで経験したことのない激しい揺れ、幸いにも私がいた万葉園(南相馬市鹿島区)は人的被害、物的被害もなく、大きな地震だったなと安易に考えていました。
 時間が過ぎるとともに被害の状況が明らかになり、避難所となった鹿島区の体育館に津波被害者や余震に不安を抱く沢山の人々が押し寄せている状況が刻々と判明し、当法人の職員にも家族を亡くした者、家屋が地震や津波で全壊または半壊で甚大な被害を受けた者が多数いることや、双葉郡の原発が異常を来していること、原発から20キロ圏内の小高区に避難命令が発出されたなど時間を追って緊迫した情報が伝えられ、数日後には、20キロ圏外の原町区の住民にも原発爆発により避難のバスが手配されたなど町全体がパニック状態になっておりました。
 原因は、津波被害や余震の恐怖よりも、制御できなくなった原発が爆発を引き起こし、広範囲に放射能を拡散させ、その影響に対して大きな不安がパニックを引き起こしていたのです。
 当法人には、3か所の特別養護老人ホーム、2つのグループホーム、ケアハウスなどの支援を必要とする利用者230人が残されており全員一緒でなければ避難できないとの考えから身動きが取れず2か所の施設に留まっておりました。
 しかし、住民は散り散りに避難し夜の街から電気が消え、病院は患者の避難に入り外来の対応は途絶え、薬も治療する医師もいなくなり、食糧、経管栄養、おむつなども在庫がなくなり、給食の委託業者の職員もいなくなり食事を作る人もいないという状況が続きました。
職員にも子供や家族がおり放射能の影響を心配して苦悩の選択から日に日に避難して行き、職員は3分の1にまで減り続き、残された職員で施設に泊まり込み食事を2回に減らし最低限の支援しかできない極限の中で利用者のケアに当たりました。
 残ってくれた職員には、家族を正座させ、「いっしょに避難できないから子供たちを頼む」と妻に伝え施設に戻ってくる者。「俺の体は、はだしのゲンのように肉が解け落ち死ぬのかな」、「私は今後子供を産むことができなくなる」、「俺は、2、3年以内に白血病で死ぬのだ」などと考えながら、覚悟して施設に残り必死の支援を続け1週間後に横浜市への避難ができました。
残念なことに利用者の死亡は、平年の3倍に達したのは事実であり、避難が利用者に与える影響は過酷なものがあることも事実でありました。しかし、あの原発爆発直後の誰も経験したことのない状況の中で施設に留まることは不可能であり、志だけで対応できるものではありませんでした。
 疑問に思ったのは、平成29年3月12日の福島民報新聞に「住民避難 基準見直しへ 規制委 原発5キロ圏の高齢者たち」という記事である。内容は、「5キロ圏内に住む高齢者や障がい者ら要配慮者が避難を始めるタイミングを遅らせる。福島の原発事故で無理な避難で犠牲者が相次いだことから、現行の要配慮者を優先したが、原発の新規制基準から判断すると必ずしも逃げる必要がない場合でも避難を強いる恐れがあるとして見直した」という記事である。
 なぜ、避難に時間を要し、厳しい条件が必要となる高齢者や障がい者は、健常者より後に避難させたほうが良いという理屈になるのか理解できない、
 ましてや、多くの要配慮者は一人での行動に障害があることから、家族や施設職員の支援が必要となるのに健常者だけ先に避難せよということなのか、または、志だけで付添者は、がんばれということなのか理解できない。原発事故は、健常者にも要支援者にも想像を超えた過酷な試練をあたえる。新聞の記事の内容が浅はかな私が理解したような内容でないことを祈りたい。原子力規制委員会の今後の方針については目を向けていきたい。

【文:施設長 大内】

 

 


2017年1月29日(日曜日)

新年を迎えて

カテゴリー: 14時07分07秒

■■■グループホーム石神・石神デイサービスセンター■■■

 新年あけましておめでとうございます。お陰様で石神事業所も無事4年を過ぎようとしています。皆様のあたたかいご理解・ご支援をいただき心から御礼申し上げます。
 さて、昨年は高齢者のドライバーの事故のニュースが多く、亡くなっている方も少なくありません。高齢者の足となっている車は移動手段として欠かせず、高齢者世帯や独居の方にとってはなくてはならないものになっているわけです。安全運転支援システムの自動ブレーキ搭載の自動運転車を義務付ける安全対策を考えるような極端な方法を打ち出したくなるほど、簡単には解決できない問題であることは確かです。介護の現場の立場から言えることは、高齢になっても年齢を感じさせない体つくり、介護予防運動を取り入れることで老化を少しでも遅滞させ、維持していく方法を考えることになると思います。介護予防が総合事業に移行することで地域活動の支援が重要視されていると同時に、プロとしての介護保険事業所の地域貢献も求められています。
 そして高齢とともに年々増えていく認知症高齢者、2025年には高齢者の5人に1人は認知症の高齢者と言われています。認知症高齢者をお世話されるご家族の方のご苦労は計り知れないものがあります。暴れる母親を必死で止めて肋骨骨折の状態で死亡されたため傷害致死罪で懲役8年の実刑判決を言い渡されたり、列車にはねられ死亡し、列車遅延による損害賠償を命じられたりと認知症を理解し無罪に至るまでどれほどの時間とエネルギーを費やしたでしょうか。認知症の方の予測できない行動や症状をもっともっと理解しなければ、悲劇が絶えません。認知症の人と家族が安心して暮らせる社会、高齢者が元気に生活していける社会、地域の取組と同時に、社会福祉法人として何が出来るか真剣に考えていかなければならないと感じています。

【施設長:高玉】


2016年12月20日(火曜日)

講習会に参加して

カテゴリー: 18時53分39秒

■■■ グループホーム石神  石神デイサービスセンター ■■■

 大雪が過ぎ、本格的な冬到来となりました。その大雪の12月7日に、毎年事業所で実施しています救急救命講習会に参加してきました。新しくなった相馬地方広域消防南相馬消防署庁舎で講習会を実施し、講習会終了後には庁舎の中を見学させていただきました。
 通信指令室では119番の通報があると着信と同時に発信地の地図情報や電話番号が自動表示され、出動場所も特定されるため所要時間の短縮になっているそうです。ただ、固定電話は確実に場所の特定ができるそうですが、携帯電話については範囲が広くなってしまうので、家庭からの通報の時は固定電話からの通報にしてほしいとのことでした。平成27年の出動件数は2050件で、今年は12月3日現在で1900件なので昨年を上回りそうだということです。この講習会中にも何度も出動の放送が流れていました。
 1階の玄関を入ったエントランスホールの中央には東日本大震災の津波の高さ9.3mを示した鉄柱がそびえ立っています。そしてその周りの壁には東日本大震災から15日間の記録と題して、震災後から市の集団避難完了までの15日間に起きた出来事や対応等について、時系列にパネルに記録したものが張られてあります。被害状況がわかる写真集も閲覧できるように置かれており、今後の教訓として後世に残すためものでした。
 今回の講習会では、指令室のハイテクな技術により救急車が到着するまでの時間が短縮されているので、到着するまでの一次救命処置(心肺蘇生とAED)の対応の有無で人一人の人生を大きく変えてしまう重大さを思うと、講習会を継続することは欠かせないと感じてきました。
  

 【文:施設長 高玉】


2016年11月19日(土曜日)

【地域における専門職の関わり】

カテゴリー: 23時48分47秒

■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■

 10月29日、いわき市において開催された、「福島県地域リハビリテーション研究大会」が開催されました。地域包括ケアシステムの構成の一つである、高齢者が自らの手で運営するコミュニティ作りや介護予防のために活動する場所つくりが、県内でも広がりを見せています。これらの活動にリハビリ専門職がどのように関わっているのかについての研究発表で、南相馬市から「浜通り訪問リハビリステーション」が「週一サロン事業」への関わりについて発表するとのカリキュラムあったことから、興味があり参加してみました。

 南相馬市では、介護予防事業として、「元気はつらつ教室」、「フォローアップ教室」、「楽らく健幸教室」を実施しています。それらの教室の卒業生を中心として、身近な地域等で週1回程度の運動サロン「週一サロン」が市内に10か所程度立ち上げられています。このサロンは、住民主体で運営されており、そこに介護予防サポーターが参加し、体力測定や問題発生時には保健師等の支援を受けながら活動しています。この活動に浜通り訪問リハビリステーションの理学療法士が、講話・運動指導・個別指導や相談といった項目で関わりを持つことで、/搬両祿欧箚慇當砲里△詈やリスクのある方の運動継続支援を行うことができる、定期的な健康運動講話により運動への意識が高まる、G知症の方などへの対応方法を介護予防サポーター等に指導ができることで誰でも参加・継続できる、ことなどが期待出来るとしていました。他の研究でも、リハビリ専門職が地域住民の活動の場に直接関与することで、期待される活動効果をより高位に高めること、活動が継続するなどの成果があると発表していましたが、まさに、専門職が関わることの重要性には共感します。地域住民が主体となった活動であっても、活動の成果が実感できなければそれらの活動は継続しないことは明らかです。介護保険事業者である浜通り訪問リハビリステーションのスタッフがサロン活動に参画していることは大変意義のあることであると思います。

 これに先立ち、27日〜28日には、地域住民の居場所つくりの先進地として、群馬県富岡市を法人役職員15名で視察しました。当法人が、今後、南相馬市でも展開される地域つくりにどのように関わることができるのか、関わるべきなのかについて学ぶことが目的でした。富岡市は人口57,000人ほどで南相馬市と同規模ですが、すでに17カ所の活動拠点が整備され、更に増えつつあるとの事でした。特別養護老人ホームの施設機能を、活動拠点として地域住民に開放することにも取り組んでいますが、敷居が高いのか認知度が足りないのかまだ、具体的な活動には至っていないとのことでした。

 医療・介護資源が極端に減少している南相馬市ですが、それでもそれぞれの事業所には、多くの専門職がいます。医療・介護資源が少ないのであれば、医療・介護を必要とする人を少なくするしかありません。医療・介護予防に力を入れざるを得ません。自事業所の本業をおろそかにというわけではありませんが、専門職を抱える事業所は、外部にも積極的に目を向けて、医療・介護予防の取り組みに参加させることで、医療・介護を必要とする人を新たに生まないことの効果が期待でき、少ない医療・介護資源を有効に活用することに繋がって行くことではないかと感じています。

【文:施設長 菅原】


2016年9月16日(金曜日)

表舞台に出ないプロフェッショナルな仕事

カテゴリー: 01時48分59秒

■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■

 自民党の単独過半数の議席確保という結果となった今回の参議院選挙でしたが、この3年間不在であった介護保険団体からの国会議員を国政の場に送り込むことが出来ました。消費税増税見送りによる社会保障費財源確保の不透明さから想定される次期介護報酬減額改定、介護給付から軽度者を切り離す介護保険制度改正、介護人材確保策の手詰まりなど、平成30年の診療報酬・介護報酬同時改定に向けて課題が山積する中で、国政の場で矢面に立つ国会議員がいることの意義は大きく、大いに活躍していただきたい。
 昨年増床したユニット型施設では、長期入所利用者の受け入れを5月から開始し、20名の方が新たな環境の中で生活を始めています。利用者の中には、遠方の施設へ避難し、家族と遠く離れての生活を乗り越え、地元に戻られた方も数名おられ、馴染みの方言を耳にして故郷に戻ってこられた事をしみじみと実感し、喜ばれています。過去を取り戻す事はできませんが、新たな出会いを大切に共に良い関係性を築き上げ、穏やかに生活できる支援を提供していきたいと思っています。
 話は変わって、連日、日本選手の活躍で沸くリオオリンピックですが、選手が自己の能力を最大限に発揮できている陰には、コーチをはじめとして多くのスタッフの支えがあってこそと思いますよね。競泳男子800mリレーで銅メダルを獲得した日本男子チームには感動しましたが、表彰式後に、北島康介選手のコーチだった事でも有名な平井伯昌コーチと握手を交わした後、側にいた女性コーチらしき方の首に全員が銅メダルをかけ、5人の集合写真を平井コーチが撮っているシーンがテレビに映し出されました。パフォーマンスを発揮し注目を浴びるのは選手自身ですが、あの女性コーチが選手たちに対しどれだけの情熱を注ぎ下支えしてきたのか、選手たちはそのことをどれほど意識してオリンピックの舞台で戦ったのか、互いの意識が強く共有出来ていた事が伺えるワンシーンでした。
 職員に「どうして介護の仕事に就こうと思ったの?」と尋ねると、「ありがとう!と言われたのが嬉しくて人の役に立ちたいと思って」と答える者が多いのですが、まさに最大の理由でありその感情を忘れず持ち続けることは大事なことです。しかし、人は助けてもらえると最初は無条件に「ありがとう」と言うのですが、少し慣れてくると同じ事をしてもらっても「やってもらって当たり前」、さらに進むと「なぜもっとやってくれないの?」という感情になるそうです。確かに心当たりはあります。そんな人間の感情に対し、常に相手の想像の上を行く支援を提供することで、相手に「ありがとう」と言ってもらい続けることが、人に関わる職業の者にとっては仕事を続けて行くモチベーションを持続する方策なのでしょうね。日本競泳コーチ陣のプロフェッショナルな仕事ぶりが見てとれるワンシーンでした。

【文:施設長 菅原】


2016年6月15日(水曜日)

水無月(みなづき)

カテゴリー: 09時22分18秒

■■■ グループホーム石神 石神デイサービスセンター■■■

紫陽花の花がうっすらと色づき始めたと思ったらもう6月(水無月)になってしまいました。水無月の由来は水無月の「無」は「の」という意味の連体助詞「な」であり「水の月」であるとする説が有力だそうです。また、田植えが終わって田んぼに水を張る必要のある月「水月(みなづき)」であるという説もあるそうです。そういえば、今年は、田植をされる農家の方が多くあり、カエルの鳴き声が聞けました。

 震災後から昨年までは6月になると大木戸の5ヘクタールの田んぼにひまわりの種を播き、お盆の頃に田んぼいっぱいにひまわりが咲きました。しかし今年からは青々とした苗が田んぼ一面に揺れています。5年ぶりの田植えとあって、稲が丈夫な「天の粒」を植えたところが多かったようです。

 当事業所でも余った苗を頂き水が抜けない様にビニールを貼ったブランタンに田植えをしました。利用者様の手つきは慣れたもので、指先と苗が垂直にスッと土の中に入り、指を抜くと苗がまっすぐに植えられます。デイサービス利用者様、グループホームの利用者様たちが、懐かしがって笑顔が見られたり、「元気が出るね」と喜ばれたり、「おにぎりにして食べようか」と秋の収穫を心待ちにされたりと、話題も膨れ上がり話が止まりませんでした。

ところで、最近デイサービスセンターの利用者様の体調不良、入院等で休まれる方が増えています。先日行われた介護保険事業者の集団指導の中でも感染症発生予防の中で、湿温度の管理の徹底の指摘がありました。涼しい朝を迎えても日中は真夏日のように汗だくになる暑さ。日格差もあるうえ、日々の気温にも温度差があると衣類調整は難しいです。それぞれの利用者様の健康管理に努めながら、心も身体も元気になっていただけるよう勧めていきたいと思っております。

 一年の中で6月だけ祝日がない月ではありますが、上手に調子を整えながら水無月を乗り切り、夏に向けて準備をしていきたいものです。
    
H28.6.15 H28.6.15

【施設長:高玉】


2016年6月14日(火曜日)

被災地・熊本を訪問して

カテゴリー: 15時40分40秒

■■■ 特別養護老人ホーム福寿園(事務室) ■■■

 平成28年4月14,16日の両日に震度7の地震が発生した被災地、熊本県を訪問することができました。

 地震後、持ち家が倒壊し、震度1が1千回以上続く不安の中で家族を守り、避難所暮らしや車中泊をしながら、施設の利用者や福祉避難所として受け入れた多くの人々の命と生活を守るために、頑張っている福祉介護事業所、職員の皆さんのために、1日も早く支援の手を送りたいと考えていました。

 当法人も5年前の東日本大震災、福島原子力発電所事故により長期避難を余儀なくされ、再開時には多くの職員が不足し、事業継続が危ぶまれた時、国、県、全国社会福祉協議会、全国社会福祉法人経営者協議会、全国老人福祉施設協議会の支援を受け2年間(他の法人では3年間)全国から多くの応援職員を派遣いただきました。

 このような温かい支援を受けたことから、熊本地震が発生する前から多くの職員から、他の地方で大きな災害が発生し応援要請があった場合には、是非派遣させてほしいとの申し入れを受けていました。4月に要請があり派遣者を募ったところデイサービスセンターから3人、特別養護老人ホームから22人の職員が手を挙げ、福島県社会福祉協議会を通して派遣登録をいたしました。

 そんな時、福島県老人施設協議会の石川会長より連絡があり、職員派遣に当たり現状把握のため、熊本をいっしょに訪れてほしいとの話があり、福島県老施協、高木事務局長と3人で5月31日、6月1日の2日間、熊本県社協と被災施設を訪問し熊本県老施協役員、訪問施設長の皆様にお話を聞く機会をいただきました。

  

5月31日の視察先

   ・熊本県社会福祉協議会において被災地状況の説明と現地視察

    鴻江圭子熊本県老施協会長・特養矢筈荘、松岡聖子施設長・特養くわのみ荘、跡部尚子理事長・養護老人ホーム梅寿荘、原田英樹施設長・熊本県社協、江口俊冶施設福祉課長

   ・阿蘇郡西原村 社会福祉法人成仁会、特養みどりの館 針馬次男施設長

   ・阿蘇郡南阿蘇村 社会福祉法人白久寿会 特養水生苑 

高木ひとみ事務長、後藤栄治主任

  6月1日の視察先

   ・上益城郡嘉島町 社会福祉法人千寿会 特養悠優かしま 

川野光恵施設長

   ・上益城郡益城町 社会福祉法人錦光会 特養いこいの里

 有田毅施設長

   ・上益城郡益城町 社会福祉法人慈光会 特養ひろやす荘 

永田啓朗理事長、永田恭子施設長 

 断層の影響による甚大な建物被害、想像を超える地盤沈下、道路や橋の崩壊による通勤、移動手段への影響、仮設や車中泊生活の中で頑張る職員、想像を超えた福祉避難所としての避難者受入、今後の再建に必要な補助制度や自主財源への不安、応援職員の受け入れ態勢の問題点など、さまざまな課題を聞き取りすることができ、派遣予定職員に伝達することができました。

 福祉避難所として多くの市民を受け入れた熊本市東区のケアハウス曙荘には、今月6日まで1人、益城町、特養いこいの里に1人を2週間派遣中であり、今月18日から、交代者1人の派遣を予定しています。

 現地を訪れ見て、聞いて、今後の検討課題と捉えた内容も何点かありました。次は、「福祉避難所の在り方」について報告したいと思います。

 

 

28熊本1

 

断層の影響で被害を受けた特養みどりの館に併設しているグループホーム

 

28熊本2

 

案内をいただいた熊本県老施協の役員、南阿蘇町、特養水生苑の職員の皆さん

 

28熊本3

 

東日本大震災を超えると思われる家屋倒壊の激しい益城町

 

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200人を超える市民を受け入れた特養ひろやす荘、永田

理事長から想像を超えるご苦労などについて説明を受ける。

 

         【文:南相馬福祉会常務理事・福寿園施設長 大内 敏文】


2016年4月8日(金曜日)

5台の車椅子をご寄贈いただきました

カテゴリー: 10時25分21秒

■■■ 特別養護老人ホーム福寿園(事務室) ■■■

 南相馬市内においても店舗営業しています株式会社ツルハホールディングスとクラシエホールディングス株式会社より、福島県社会福祉協議会を通じて当南相馬福祉会に対して5台の車いすが寄贈されました。
 クラシエの商品をツルハ店において販売するキャンペーンの売り上げの浄財を活用して2008年よりこれまで90台の車いすを福祉施設に寄贈を続けられているとのことでした。
 贈呈式は、3月11日、福島県社会福祉協議会でおこなわれ、半澤剛ツルハ東北店舗営業本部長、クラシエ梅原眞吾東北支店長から古川福島県社会福祉協議会常勤副会長と舟山正和南相馬福祉会理事長に目録を手渡しました。
 舟山正和理事長より、法人の運営事業所の説明後、有効に活用させていただきますとの御礼のあいさつがありました。
 5台の車いすは次の事業に贈られ、活用されます。ありがとうございました。
  ・特別養護老人ホーム福寿園
  ・福寿園デイサービスセンター
  ・特別養護老人ホーム万葉園(従来型施設)
  ・特別養護老人ホーム万葉園(ユニット型施設)
  ・石神デイサービスセンター

2847
半澤剛ツルハ東北店舗営業本部長より目録を受ける舟山南相馬
福祉会理事長、古川県社協常勤副会長

2848
半澤剛ツルハ東北店舗営業本部長、クラシエ梅原眞吾東北支店長
へ古川県社協常勤副会長より感謝状の贈呈

2849
南相馬福祉会に贈呈された5台の車いす、職員、利用者の皆さん
に披露させていただきました

《 文:大内南相馬福祉会常務理事・福寿園施設長 》


2016年2月12日(金曜日)

【 シニア層の動向 】

カテゴリー: 20時36分29秒

■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■

 

 南相馬福祉会では、平成28226日(金)に郡山市のビッグパレットふくしま及び228日(日)に福島市のホテル福島グリーンパレスで開催される「福祉の職場合同就職説明会」に参加します。(※詳しくは、福島県社会福祉協議会ホームページをご覧ください。)

 226日の説明会では、「 〜伝えたい!福祉の仕事の魅力〜 働く職員からのメッセージ」として就職体験談を語るイベントに法人所属職員を派遣し、福祉の仕事の魅力と法人のアピールをする予定です。全国社会福祉協議会が運営する就活サイト「福祉のお仕事」への求人情報掲載により数件の県外在住者からの問い合わせもありました。

 福島県社会福祉協議会では、「平成26年度福祉職場への就職希望者意向調査報告」において、福島県福祉人材センターに登録している求職者215名の就職にあたっての意向・就職活動の状況等をアンケート調査し報告書にまとめました。調査結果は以下とおりとなっています。

(性別・年齢)

   ・「40歳〜50歳代」の割合が高く54.5%、「60歳以上」は17.7%と平成19年度の約8倍でシニア層の登録者の増加が顕著

(勤務経験)

   ・6割の方が福祉職場の勤務経験なし

(雇用形態)

   ・「正職員」希望が30.7

   ・「正職員」希望だが、条件によっては「非正規職員」でも良いが24.7

   ・「パート等非正規職員」希望が29.8

   ・「パート等非正規職員」希望の割合が増えてきており、60歳以上の5割が「パート等非正規職員」を希望

   ・6割が「夜勤不可」

(希望賃金)

   ・「15万円〜20万円」が30.0%、「5万円〜10万円」が24.7%となっており、「パート等非正規職員」希望者が増えたことから低い賃金希望の割合が増えている

(求職活動する理由)

・「雇用契約・契約期間満了」が24.7%と定年退職後に求職活動を行っていることが考えられ 

 る

(福祉分野を希望する理由)

   ・「人や社会の役に立ちたい」が34.9%で給与等よりも仕事のやりがいを重視

(就職先を選ぶ上で重要視する事柄)

   ・「通勤距離・通勤の便利さ」が48.8%で特に女性に多く見られるが、「職場の人間関係や雰囲気」を重要視するのはどの年代でも共通するものとなっている

(求職活動で困っていること)

   ・「資格制限」があることが26.0%、「福祉経験が不足」が24.7%、「年齢制限」が23.3%となっており、「年齢制限「と回答の8割が50歳〜60歳代で年齢が求人側とのミスマッチになっている

(就労後の継続性)

   ・「一箇所で長期的に働きたい」46.0%、「こだわりがない」が41.9%とほぼ同じ割合となっているが、20歳代の8割が「一箇所で長期的に働きたい」と回答

(求人情報の取得方法)

   ・20歳代の6割強は「インターネットを活用」している

 これらの調査結果からも、人材確保の方策として60歳以上のシニア層の取り込み、インターネッ

トを活用した若年層への求人情報発信の強化が課題として浮かび上がってきます。

当法人では、無資格での正規職員採用や60歳定年後の65歳までの再雇用制度、60歳を超え

る臨時職員の雇用などの体制を整備していますが、今後は65歳を超えても短時間労働に限り雇用する制度の整備を検討しなければなりません。また、この地域が抱える賃金の急上昇の影響から、臨時職員の日額給、時間給も見直す必要に迫られています。

  高度経済成長に支えられお金で物やサービスを買う時代が長く続きましたが、少子高齢社会という社会構造の変化に伴い、お金で物は買えてもサービスは買えない時代となる事を恐れています。無いものを新たに作り出す分野はまだまだあると思いますが、介護サービス分野においては無いものねだりだけではなく、サービスを提供する側も受ける側も今ある社会資源にしっかり目を向けて効率よく活用する大胆な発想が求められてくるのではないかと思っています。

【文:施設長 菅原 武】

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2016年2月10日(水曜日)

避難区域施設の再開の苦悩

カテゴリー: 10時39分36秒

■■■ 特別養護老人ホーム福寿園(事務室) ■■■ 

 原発から18キロ地点の避難区域にあります特別養護老人ホーム梅の香とグループホーム小高の施設が、事故からまもなく5年を経過しますが現在も避難が解除されないことから再開できておりません。
 今月2月20日の小高区住民への説明会で正式に避難解除日が発表される予定です。これまでの住民説明会でも「介護施設の再開は間に合うのか」等、帰還に向けて介護サービスの再開が強く望まれております。

1、住民の帰還と介護事業所の再開状況
 昨年、帰還宣言した楢葉町では、5%の住民しか帰還していないという厳しい状況であり、デイサービスセンターは再開
したが、特別養護老人ホームはいまだ再開できていない状況にあります。
 小高区でも様々な調査の結果、帰還が数年前までは2割という情報もありましたが、解除が近づく現在では、1,000人程度
でほとんどが高齢者であろうという見通しであります。震災前の介護事業所は、社会福祉法人の社会福祉協議会や当法人が再開を検討していますが、株式会社等の事業所では再開の見込みがない状況です。

2、どのような事業所が必要になるのか
 特別養護老人ホームの長期契約者を優先するより、在宅サービスのショートティを優先すべきと考えます。デイサービス
、ヘルパー、ショートスティ、福祉用具に、出来れば訪問看護、訪問リハビリなどのメニューがあれば、住み替えの必要がない在宅での生活を支援することが可能ではないかと考えます。

3、震災前の法人が経営する事業所の状況
 *特別養護老人ホーム梅の香(ユニット型)
   定数  60床(内ショートスティ10床)
   職員数 46人
 *グループホーム小高
   定数  18床2ユニット
   職員数  17人

4、法人事業所の再開の考え
 現在、法人職員数は、196人で震災前の235人には戻っておりません。
 このことから、小高区の施設に配属できる職員がおりません。職員の確保が最大の課題となります。優先して特別養護老
人ホーム20床(内ショートステイ10床)を再開し、段階的にグループホーム9床の再開し、職員の確保人数により定員増を図っていくことが堅実的と考えられます。

5、上記4の実現のための必要な職員数
 デイサービスであれば、小規模の指定であれば3人程度の職員、訪問介護でも最低2.5人の少人数で開所できますが、
特別養護老人ホーム等の施設は、人員基準が厳しく、原町区の施設との兼務も認められないこと、利用者が少人数でも一定の職員配置が必要であり、また夜勤勤務を1人でさせられない環境状況などから最低限、次の職員が必要と考えます。
 *特別養護老人ホーム梅の香
   定数  20床(内ショートスティ10床)
   職員数 施設長(1)、介護職員(12)、看護職員(1人)、事務員(1)
              生活相談員兼介護支援専門員(1)、管理栄養士(1)
                                       合計 17人
 *グループホーム小高
   定数  9床1ユニット
   職員数 管理者(1)、介護職員(7)、施設長、介護支援専門員は兼務
                               合計 8人

6、解決しなければならない大きな困難な課題
・ホテル業界で75%の稼働があれば経営できますなどと聞くことがありますが、年々介護報酬が引き下げられる50床程
度の特別養護老人ホームの収入においては、稼働率が90%程度でないと±0の経営とならないほど厳しいものがあります。しかし、上記のような利用者20人、職員17人の経営では、償還金もあり年間5千万円の赤字経営となります。職員確保状況によっては、数年間、赤字経営となりますが、それに耐えられる財政状況にはありません。関係団体に要望活動をしていますが、それらを補填する仕組みは示さおりません。

・特別養護老人ホームの施設経営は、法人の職員だけで経営できるものではありません。開設認可上、利用者の健康管理のための嘱託医師を配置しなければ再開ができません。住民1000人程度の帰還では、民間医師が開業することは厳しい状況であり、協力病院、嘱託医師が確保できるかが大きな課題となります。

・楢葉町の特別養護老人ホームが再開できない理由の一つに、外部委託できる給食業者が確保できないことがあります。相双地区の30キロ圏内の給食業者の多くが撤退し、震災前の状況に戻っておりません。給食委託業者が確保できる見通しが立ちません。自前の職員採用となると現状では厳しい状況にあります。

・多くの住民が減少し、特に30歳から40歳の子育て世代が多く避難する当地区での専門職(看護師、介護支援専門員、社会福祉士等)の有資格者の確保が大変厳しい状況にあります。

 長期に休止した施設、一度廃止した施設を再開することが、いかに困難であるか身に染みて感じます。しかし、私たちのサービスを必要とする方々がいる以上困難を乗り越えていかなければならないという使命は忘れてはいません。しかし、この現状を関係者には理解していただきたいと思っております。

 ・再開を待つ梅の香          グループホーム小高

うめ1  うめ

【文:南相馬福祉会常務理事・福寿園施設長 大内 敏文】


2015年12月29日(火曜日)

心温まる仕事

カテゴリー: 17時31分13秒

■■■グループホーム石神・石神デイサービスセンター■■■

 14時のチャイムが鳴ると体操の音楽に合わせたり、号令を掛けたり、歌をうたいながらみんなが手や足、体を動かしている。
 一人では絶対やらないのに輪になってみんなの顔を見ると、なぜか体も嫌がらず「やってみっか」と自然に動きだしている。
 「しゃべるのは苦手だよ」と思っていたのにマイクを向けられると昔歌った唱歌や童謡を口ずさんでいる。
 「今日は気分が悪いからベッドで休んでいたいのに」と思っていたのにゲームに参加して大声を出している。
 「早く家に帰りたいな」と思っていたのに帰る時間になると「もう帰るのか」と思っている自分がいた。
 なかなか馴染めなかった方の少しずつ心が動き出している姿を詩にしたものです。
 師走の寒さに負けず、「あったかぁいんだから」と言って頂けるような「心温まる仕事」を常に目指していきたいです。

 【文:施設長 高玉】


2015年11月13日(金曜日)

【ユニット型小規模介護福祉施設開設】

カテゴリー: 23時30分23秒

■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■

 

  南相馬福祉会が平成25年度から整備を進めてきたユニット型小規模介護福祉施設(万葉園増床。長期入所30床、短期入所10床)が完成し、11月1日より運営を開始しました。介護職員の配置不足から当面は(介護予防)短期入所事業の運営のみとしています。

 万葉園が鹿島区(旧鹿島町)に整備されたのが平成14年12月でした。その当時は、介護保険がスタートし間もない頃で、短期入所の需要が少ないと見込まれていましたので、認知症対応型共同生活介護(グループホームたんぽぽ)を併設した施設として整備されました。その後、介護保険が認知され、短期入所の利便性が浸透するにつれ、鹿島区にも短期入所事業所の整備をという地域の声が高まっていました。ここにようやく待望の短期入所事業所を整備できたことは、この地域で活動する当法人にとって、地域への最大限の貢献と考えております。

 今回整備した施設は、短期入所10床を併設する計40床のユニット型施設で、敷地面積の関係から自由な設計とはいきませんでしたが、これまでユニット型施設及びグループホームを複数整備してきた経験から、利用者にも職員にもコンパクトな動線で生活しやすい施設となったと考えています。どのような建物空間や設備であっても、そこに生活する人の工夫次第で自分達らしい生活空間を作り上げていってもらいたいと思います。

 

ユニット型01  ユニット型02

 1963年老人福祉法制定による措置制度のなかで、特別養護老人ホームの設計は病院をモデルとして建設されてきました。2000年の介護保険法施行により、施設建物は介護保険の理念である「自立支援と尊厳の保持」を実現するため『収容モデル』から『住まいモデル』へと転換され、その型が『ユニット型施設』です。ハード面では「多床室・大集団」から「個室・小規模」へ、ソフト面では「集団ケア・定時ケア」から「個別ケア・随時ケア」へとケアの提供スタイルが変化してきました。個々人の人権、生活スタイルが尊重される時代の中では当然の流れのことです。

 では、多床室を持つ旧来型の施設ではユニットケアの提供は困難なのでしょうか。旧来型の施設で働く職員は少しもそのようなことは思っていません。万葉園も福寿園も設備面に不便さはありますが、大集団を小規模人数に区切ってユニット化し、固定化した職員配置の元、個別・随時ケアに取り組んでいます。不便さがあるがゆえ日々様々な創意工夫を持ってケアにあたっています。ユニット型施設では設備機能が充実していることから、質の高いケアを展開してもらいたいと望んでいます。

 話題は少しずれますが、10月に「全国老人福祉施設研究会議 山形会議」に参加する機会がありました。その会議の講演者の中に、NHK「ハートネットTV」制作参加、「おはよう21」紙面制作、福島県社会福祉協議会・福島県・復興庁共催「就職フェア」の企画制作など、医療福祉関連のイベントなどをクリエーターと協力し、医療福祉業界を魅力的にプロデユースする「NPO法人 ubdbe(ウブドベ)」 代表理事 西勇樹氏の講演がありました。彼の服装や言動から、正直「いったい何なんだ、彼は?」といった感想をもってしまったのですが、彼の医療福祉業界を活性化するといった熱意は本物だと感じました。私は古い考えの人間なのですぐには受け止めきれない部分もありますが、次世代に医療福祉の仕事が受け入れられるためには、もっと多くの人々に医療福祉の業界のことを知ってもらう必要があり、彼らの感性、発想力、行動力は魅力的であると感じました。ぜひ一度、彼らのホームページを検索してみて下さい。彼らが企画制作した福島県社会福祉協議会等共催の「就職フェア」は東京、仙台で開催されましたが、福島県内の福祉施設介護職員が「バーカウンター」内でお酒を出しながらフェア参加者と直に語り合うというコーナーもありました。どの業界でも若者がその感性とパワーあふれる行動力を魅せることで活性化します。優しさだけでない、その内に秘めたパワーを発揮することを期待します。

【文:施設長 菅原 武】

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2015年7月2日(木曜日)

伊予松山を訪ねて

カテゴリー: 15時12分46秒

■■■ 特別養護老人ホーム福寿園(事務室) ■■■

 

 6月7〜9日、愛媛県老人福祉施設協議会主催の第11回愛媛県老人福祉大会の分科会「防災・リスクマネジメント」の講師として松山市を訪問いたしました。

 愛媛県老施協は、昨年8月に1,000キロの道程をバスで来県いただき、当福寿園にも来園いただき、利用者との交流と被災を受けた私たちに励ましを届けていただきました。そのような機会があったことから今回の声がかかったのだと思っています。

 私たちは、震災と原発事故を経験したことから、特に原発事故での避難の過酷な現実をお話しし、参考にしていただきたいとの思いでお話をさせていただきました。

 愛媛県は、火山もなく雪も降らない。台風でも大きな被災を経験していない。大きな地震もなく防災意識はあまり高くないとのことでしたが、私たちの福島県浜通り地方も地盤が強く大きな地震がないので原発が誘致された安全な地区という意識で、あのような大きな津波が来るとはだれも予想していないし、原発が爆発するなどとは想定外のまた想定外の話でした。

 某新聞の南海トラフ地震の被害想定で、愛媛県を検索すると最大震度6強(南相馬市6弱)、最大津波21(南相馬市15m前後)、津波到達時間46分(南相馬市54分)で私たちが受けた被害よりもっと深刻な数値となっており、佐多岬にある伊方原発の事故が心配になります。30キロ圏内には、7市町、13万人の住民がおり、岬の住民は、船で大分県に避難する計画も立てられているとのことでした。

 福島原発の経験により当時の混乱はだいぶ回避されるとは思いますが、鹿児島県の川内原発などの避難計画などを見ると不安が増すばかりです。

 今回の講演で、自分自身の考えを纏める機会を作っていただきました。資料をダウンロード(防災・リスクマネージメント)に添付いたしますのでご覧ください。

 

           【 南相馬福祉会常務理事・福寿園施設長 大内 敏文 】


2015年6月8日(月曜日)

【介護報酬改定の影響】

カテゴリー: 09時59分10秒

■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■
 新たな介護保険制度・報酬改定からひと月が経過し、平成27年4月提供分の国保連・個人請求事務を終えました。
 万葉園では、前年同月比−5%というデータとなりました。万葉園の平成26年度介護保険事業収入総額は183,959千円でしたので、ここから平成27年度介護保険事業収入総額は174,761千円、−9,198千円の減収と試算されます。中堅職員2名分の年収に相当し、大変厳しい数字となります。
 一方で、介護職員の処遇を改善するための介護職員処遇改善加算の給付割合が2.5%から3.9%となりました。これは介護職員一人当たり12,000円/月の賃金改善額に該当する水準と厚労省は説明しています。万葉園の介護職員は20名(育児休暇、療養休暇を除く:H27.5.1現在)が勤務していますので、20名×12,000円×12月=2,880千円の賃金改善を実施しなければならないのです。介護職員処遇改善加算は、介護職員処遇改善加算額を上回る介護職員の賃金改善(給料、手当等のUP)を行っている場合に給付されるものであり、厚労省の指摘するペースで賃金を改善していけば事業運営を圧迫することは間違いありません。どこの業界に赤字決算であるにも関わらず人件費を上昇させる会社があるのでしょうか。 
 運営基準では、利用者3人に対し介護職員1名の配置を義務付けており、万葉園の場合は、利用者が50名ですので、16.6名の介護職員配置が基準となります。介護報酬の仕組みはこの16.6名が生活していけることを想定した給与が払えるような基準で報酬額が設定されています。先に述べたように万葉園には常勤換算で21.5名の介護・介助職員がおり、4.9名多く配置しているのです。運営基準どおりの配置職員で介護を続けたら、すぐに職員は疲弊し離職者は増え続けます。どこの事業所でも同じように運営基準以上の職員配置をしています。それでも疲弊しています。そのため、介護職員の配置人数を増やしたいのですが、この多く配置した職員の給与は介護報酬の中では考慮されていません。基準どおりの職員配置をしている事業所でも基準以上の職員配置をしている事業所でも報酬単価は一緒なのです。国は「介護はマンパワーだ! 質の高いサービスを!」と指導し続けながら、多くの介護職員を雇い続けられない施策を打ち出す態度は、欺瞞としか言いようがありません。
 介護報酬単価は1単位が10円に換算されます。万葉園のような特養(多床室)に入所されている要介護5の方の1ヶ月の施設サービス費は、861単位/日です。861単位/日×30日×10円=258,300円が施設の収入となります。しかし、東京都(特別区)は、この報酬単価1単位が12円と設定されており、861単位/日×30日×12円=30,9,960円となります。つまり、同じ条件の方に同じようなサービスを提供していても万葉園と東京の施設では、月に一人当たり実に51,660円もの収入の差が出るのです。東京の施設で行われているサービスの質は、この差額分に相当する程高いレベルのものなのでしょうか。国は、「大都市圏は物価等の負担が大きい」ことのみを理由に報酬単価に差をつけています。様々な障害を乗り越えて震災からの復興に懸命になっている被災地をある一定期間「復興特区」指定し、報酬単価の上乗せを設定することなど何が難しいのでしょうか。

 

                                【文:施設長 菅原 武】


2015年5月21日(木曜日)

笑って元気に   

カテゴリー: 18時41分24秒

■■■グループホーム石神・石神デイサービスセンター■■■

 朝の陽射しと小鳥たちの鳴き声で目覚める穏やかな初夏、早いもので、平成27年度がスタートし2カ月が過ぎようとしています。平穏な日々を送れるのもご利用者、ご家族様、地域の皆様方のあたたかいご理解・ご支援をいただいてのことと心から御礼申し上げる次第です。
 さて、当事業所のグループホームでは寒い間閉じこもり気味だった利用者様を少しでも戸外に連れ出し、心も身体も開放していただこうと散歩、イベントへの参加、買い物、外食等で笑顔引き出し作戦を実施しています。同様にデイサービスセンターでも朝の迎え時から帰りの送り時まで如何に笑って頂こうかと思考錯誤しながら対応させていただいております。利用者様より職員の笑い声の方が大きく圧倒されることもありそうですが、作り笑いでも健康に良いと言われていますので笑って頂こうと一生懸命です。
 では、本当に笑うことは体に良いのでしょうか、「笑いの治療効果」などの書物を見てみると
・落語でリュウマチが改善(鎮痛剤を使わなくとも血液の中の炎症程度を示す値(インターロイキン6)が減少し、大笑いで全身麻酔と同じ効果があった)
・漫才で血糖値が改善(糖尿病はネガティブなストレス、つまり不安や悲しみ、恐怖、怒りによって血糖値が増加するが、漫才を観て笑うと遺伝子が活性化し血糖値が下がった)
・笑ってストレスが低下(唾液の中のストレスホルモン(コルチゾールとクロモグラニンA)が落語で大笑いすると聞く前より5割と7割減少した)
・笑ってアトピーが改善(患者にプリックテスト(皮膚にアレルギー原因となる物質のハウスダスト、卵、牛乳などを塗る)しコメディ映画を見せたチームと天気予報を見せたチームでは前者ではアレルギー反応が弱くなり、かゆみも減少した)
・笑って脳が活性化(病院の患者の方に落語鑑賞をしてもらい鑑賞前より脳血流が64%の方が増加し、23%が減少した。落語が面白かったと思った人の血流が増え、面白くなかったからそれほど笑わなかった人が減少していた。笑った患者の方たちはアルファ派とベータ派が増え、デルタ派とシータ派が激減することがわかった)
・笑って胎児が元気に(胎児心拍陣痛計をつけた20代の妊婦さんの前で落語を演じてもらうと駆け出しの若手の新作落語で笑いが少なかった落語では胎動が減り、ベテランの落語では大笑いし胎動が活発になった。)
・がん細胞を増殖させない免疫力「NK(ナチュラル・キラー)細胞」アップ
など、まだまだたくさん効果があり、笑いが何かかしら体に良いことがわかりました。
 また、心の力や精神力の効果を描いた、アメリカの有名な作家、O・ヘンリ−の作品「最後の一葉」では、ある病人が、窓の外に見える木立ちに一枚だけ残っている木の葉を見て、自分の命もそう長くない、あの木の葉と同じで、あの葉が落ちる時が自分の命も終わるときだと思い込んでしまいますが、ところが木の葉はいっこうに落ちず、風が吹いても雨が降っても10日、2週間と頑張っている。それを毎日見ているうちに、自分だって病気と闘いたえている、あの木と同じだと思うようになり、やがて体力を回復し、病人は元気になります。病人を勇気づけた木の葉は、実は病人の思いを知ったある画家が、窓から見える向こうの壁に描いた1枚だったという話で、心の治癒力を描き、心の力が薬にも劣らない効力をもたらすことを示された作品でした。

 ご利用者の皆様が短い時間でも痛みや不安や苦しみなどを忘れて居心地の良い時間が持てるよう、これからも、皆様の笑顔を引き出せる事業所を目指して努力していきたいと思っております。

【文:グループホーム石神・石神デイサービスセンター施設長 高玉】


2015年2月4日(水曜日)

寒中見舞い申し上げます

カテゴリー: 18時05分28秒

■■■特別養護老人ホーム万葉園■■■

 

 暦のうえでは、大寒が過ぎ春に向かっているところですが、この地方は2月が一番寒い季節で、まだまだ寒い日が続きそうです。インフルエンザやノロウィルスなどの感染症が猛威を奮っていますので、十分注意をしたいものです。

 先日、南相馬市の高齢者を取り巻く現状の特集を制作しているNHKの取材を受けました。震災・原発事故後に増床や再開した事業所などが職員不足によりベッドを空けている現状がありますが、万葉園増床では職員確保に見通しはあるのか、職員確保の困難が続くこの地区で、施設整備を行っても利用者を受け入れることができなければ単に介護保険料の上昇だけを招くだけではないのかとの質問を受けました。

 万葉園増床計画は震災前からの計画であり、これまでこの地区に整備されてこなかった地域住民の念願である短期入所生活介護(ショートステイ)床を整備することを第一としており、第二には介護保険制度の構造的欠陥なのですが、50床の施設では職員給与等の経費上昇に伴い経営が成り立たなくなる報酬体系になっていることから、安定的運営が可能な床数にすることを目的としています。万葉園のような施設が安定的に事業運営を継続するには、増床以外に方法はないのです。

 社会福祉法人は事業を展開するその地域に存在し続けることを第一の使命としていますが、単にそこに存在し、現状のサービスを維持するだけの守りの姿勢ではいけないと思っています。もうひとつの役割として、地域に安心感をもたらす存在(シンボル)で在り続けなければならない、常に前進・チャレンジし、メッセージを送り続ける姿勢こそが重要なのではないかと考えています。

 増床工事竣工後、直ちに事業運営開始に至らない事態も発生するかもしれません。多くの皆様にお叱りを受けるかもしれません。しかし、上手くいかないかもしれないので歩みを止めよう、大変そうだから手を出さないようにしようという姿勢にはなりたくありません。

 徐々にではありますが、県外からの就業希望者や新たに資格を取得した就業希望者も増えてきています。来月には福島県社会福祉協議会がコーディネートする県外からの就業希望者による浜通り地区高齢者・障害者施設への「現地施設見学ツアー」が3日間(4コース)開催されます。各コース10名以上の申し込みがあるそうです。

 NHKの番組制作スタッフには、この地区の現状や課題を伝えるだけでなく、そこには小さいかもしれないが勇気や希望も存在していることも掘り起こして伝えてもらえたら嬉しいと話しました。

                               【文:施設長 菅原】


2015年1月22日(木曜日)

明けましておめでとうございます

カテゴリー: 13時56分29秒

■■■グループホーム石神・石神デイサービスセンター■■■

新年あけましておめでとうございます。お陰様で石神事業所も無事2年を過ぎようとしています。皆様のあたたかいご理解・ご支援をいただき心から御礼申し上げます。
さて、昨年9月にビックパレット福島で開催された東北ブロック老人福祉施設研究会に役員研修で出席してきたのですが、その中で立木早絵さんの「トーク&コンサート さらなる一歩を踏み出そう」のテーマで記念講演がありました。立木早絵(たちきさえ)さんというとご存知の方も多いかと思いますが、2008年から4年連続して「24時間テレビ」内の企画の2008年・2009年津軽海峡横断リレー、2010年トライアスロン2011年キリマンジャロ登山と多彩な挑戦を続け「全盲のチャレンジャー」として知られる女性です。現在はシングソングライターとして「引き語りと講演」の活動でご活躍中です。彼女のポジティブで自然体な生き方、前向きな姿勢がたくさんの方から共感されているようです。
全盲の彼女がたくさんのことにチャレンジできたのはご家族や周囲の方たちの協力や応援は当然ですが、人と比較したがる傾向の中、普通の子として育て、彼女の意欲を掻き立て成し遂げるまで見守られたご両親の姿勢は、健常児を持つ親でさえ難しいのに凄いと思いました。
彼女のように諦めないという強い意志が、成功へ導き夢を叶えるのだと思いますし、松下電器器具製作所(パナソニック株式会社)創立者の松下幸之助氏が「一番いいのはやはりナミ足で、カメのごとく一歩一歩着実に歩むことではないかと思う。」と言われているように地道な積み重ねは、いつか花開くのだと信じています。2015年、それぞれの願いが叶うようお祈りしています。

【文:グループホーム石神・石神デイサービスセンター施設長 高玉】


2015年1月6日(火曜日)

大河ドラマ「花燃ゆ」と新年の決意

カテゴリー: 08時47分11秒

■■■ 特別養護老人ホーム福寿園 ■■■

  

 新年あけましておめでとうございます。皆様にも輝かしい新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。

 忘れることのできないあの震災から、4回目の正月を迎え私も借上げ住宅のアパートで4回目の新年を迎えました。

 1月4日、大河ドラマ「花燃ゆ」が始まり楽しみに見させていただきました。私は、幼少のころから父が大河ドラマ大好きで、毎週日曜日8時は、大河ドラマと決まっておりましたが、本心は裏番組のドラマが見たくてしょうがありませんでした。しかし、いつの間にか父のように大河ドラマを楽しみにする年になってしまいました。

 実は、「花燃ゆ」の主演女優の井上真央さんが主演を務め平成11年に放映された朝ドラ「おひさま」には熱い思いがありました。

 私たち法人は、3月に横浜市に避難を余儀なくされ、4月には事業所再開を目指して、福島市飯坂に仮事務所を設け業務を続けていました。その時に放映されていたのが「おひさま」で、須藤陽子(井上真央さん)の幼少期を演じていた「八木優希」さんが演じていた山登りのシーンがとても感動的でした。

 どんなに苦しくとも明るく気丈に生き抜く陽子の姿が、私たちと重なり合い毎日、12時45分から仮設事務所で皆でテレビを見ていたことが思い出されました。

 「おひさま」の舞台が長野県安曇野という点とお蕎麦屋さん経営というストーリーは、福島市で避難しながら再開を目指す我々にとっては、南相馬市の山、田園、海といった自然を思い出させ一日も早い復興を誓い合いました。また、仮事務所の近くに「そば道楽」というおいしいお店があり、特に天ざるそばは職員全員から◎の評価を得ており、2カ月という期間に何度となく足を運んだことが思い出されました。

 まだまだ、評価できる復興には至っておりませんが、全国からの応援をいただきながら一歩一歩前に進んで行こうという決意を新たにした新年でした。

【文;福寿園施設長 大内 敏文】





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